公開初日、新宿バルト9の2回目の上映で見てきました。
凄い人の数で驚きましたが、多数派はワンピースやディケイドのようです。
ヤマトはそれほど多くありません。中程度のスクリーンが割と埋まってました。
しかし、エレベータや売店は共通なので参りました。
売店は行列の先が階段ということで、パンフも買えず。
帰りのエレベータを下りたら、登りのエレベータの待ち行列が新宿通だと言ってました。
総合的な感想 §
個人的には最も面白いヤマト映画だと思います。
また、以前のヤマトと違って押しつけがましくない映画だと思いました。
ネタバレありの感想 §
以下は見えないようにしてあります。
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1から10まで説明しないと分からない人は永遠に分からない映画かも
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引きこもりニートが勝ち組で、自分は賢いと騙されて信じ込んでいる人にも分からない映画かも。この映画は馬鹿な若者を中年や年寄りがたしなめる描写がけっこうあるので
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つまり、平均的なオタクが見ても分からない可能性が高いだろう
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その意味で、宮崎アニメと同じ地平にある。敵はいかなるオタク向け作品でもなく、押井守監督のアサルトガールズになるのか?
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驚いたことに要塞を倒して終わったと思ったら、その先があった
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ヤマトのお約束に満ちているが見せ方が渋い。たとえば、最後に真田の仕掛けが発動するが「こんなこともあろうかと」とは言わない。しかし、そういう趣旨で組み込まれていることはファンなら分かる。分かろうとする人にのみ微笑むように作ってある
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地球艦隊の先頭に立つヤマトはやはり望ましい姿だ。ヤマト2のヤマト奇襲に掛けろ以来か (しかし、空母部隊の先頭でしかないし、途中からヤマトだけ突っ込んでいく。まあ、完結編でも駆逐艦を途中まで従えていたが)
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しかもその背後に移民船と民間人で守って戦うのは泣ける
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ヤマトが復活する理由が明確である。戦力というよりも象徴である
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旗艦がヤマトというだけで地球艦隊が頑張ってしまうのは、偉大な先達がいれば陥る状況であり、志気を鼓舞するために旧式艦を復活させるのはリーズナブルだ
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主人公はまさに古代で一貫している
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古代は艦長席に座るが、島の席に座って脇役っぽく見せかけるが、最後は戦闘班長の席に座って波動砲を撃つ
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最初は立派な大人のように振る舞うが、途中から苦悩して理想のままに突っ走るのは実に古代らしい
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星間連合と地球の戦いかと思ったら、実は星間連合の内紛にヤマトが巻き込まれていく話であり、実はヤマトIII的だ。アマールもヤマトが来たから戦いになったわけではなく、もともと戦う火種があったのだろう。ヤマトや地球の有無に関係なく争いは起きただろう
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空戦シーンはかなり見応えがある
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最後の最後でコスモゼロか!
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コンピュータ室にイスが下りていき、女の子達の部下もいるぞ!
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かつての森雪の席から女の子が艦長に報告するのは、本来あるべきヤマトだ (その点で、途中から太田がレーダーを見て報告するヤマト第1シリーズですらちょっと違う)
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第3艦橋が崩壊するのはお約束だが、外装がはがされて中身が見える壊れ方はいいぞ
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最初に旗艦の側面が大写しになって艦名が書いてあるのはまさに映画ギャラクティカ的だ
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その旗艦の名前がBLUE NOAHというセンスが凄い。昔のアニメの宇宙空母の名前であると同時に、青い新天地に向かう船に相応しい
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守るべきはヤマトではない、地球だ! まさにその通りだが、あのシーンの台詞とは思ってもいなかった!
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音楽も旧作新作を取り混ぜてある? ヤマト交響曲も使われている。第4楽章のラストが、映画のいいところにピタッとはまっていたのは見事
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しかも、最後の最後でサプライズ。第1部が終わり? 復活編第2部もあり? 作る気が満々?
ネタバレにならない感想 §
巨大ヒーローロボットはありません。それだけで、まともです。そういう意味で結局どこまで行っても巨大ロボットが出てくるガンダム、マクロスは何かが間違っています。マクロスFの映画も上映しているようですが、もはや興味もないです。見たい映画は、やはり巨大ロボットよりも人間が活躍するものでなくては。ヤマトもそうであるように。